昨年(2012年)1年間における米国消費者エレクトロニクス製品の全売上高のうち、米アップルが占める割合が19.9%となり、前年の17.3%から拡大した。アップルは3年連続して米国市場で業界トップとなった――。こうした調査結果を米NPDグループが19日までにまとめた。
好調なのはアップルとサムスンだけ
アップルに次いで売上高が多かったのは韓国サムスン電子で、売上高シェアは前年から2.3ポイント増の9.3%だった。
米国ではこのほか、米ヒューレット・パッカード(HP)、ソニー、米デルがこの分野で売上高が多い5社。だがアップルとサムスン以外のシェアは軒並み減少している。
HPは前年比0.7ポイント減の8.2%、ソニーは同1.3ポイント減の4.4%、デルは同0.6ポイント減の3.0%だ。
2012年はサムスンが順位を1つ上げて2位に浮上し、HPが3位に後退した。4位以降の順位は前年と同じだ。またアップルとサムスンを合わせた売上高は前年から65億ドル増加したが、両社を除く業界全体の売上高は95億ドル減少している。
ちょうど1年前のデータを見ると、上位5社の中で前年比増となっていたのはアップルのみで、サムスンも6%減と不調だった。
売れ筋製品に変化
なぜここに来てアップルとサムスンだけが好調なのかというと、売れ筋製品に変化が表れているからだ。
同国の消費者エレクトロニクス製品のカテゴリーで売上高が最も多いのはノートパソコンで、この後、薄型テレビ、スマートフォン、タブレット端末、デスクトップパソコンと続いている。