世界のパソコン市場でHPとレノボが拮抗

市場は2001年以降で最も激しい落ち込み

2012.10.12(金) 小久保 重信
    http://goo.gl/abYmX
1
nextpage

IT専門の市場調査会社、米IDCと米ガートナーが10日、それぞれパソコン市場の調査結果を公表したが、これについて米ヒューレット・パッカード(HP)が同日異例の声明を出して「IDCの調査は広範なデータを対象にしており、より正確だ」などとコメントとした。

HP、ついに2位に後退か

レノボ、2500人削減へ 景気失速でパソコン需要減る

IDCの調査では、レノボが首位に躍り出た〔AFPBB News

 IDCによると、今年7~9月期における世界パソコン出荷台数は、HPが1395万台で首位を維持し、これに中国レノボ・グループ(聯想集団)が1382万台で続いた。

 これに対しガートナーの調査ではレノボが1377万台でトップとなり、HPは1355万台で2位。

 ガートナーによると、レノボが世界のパソコン出荷台数で首位になるのはこれが初めて。一方のHPは2006年の7~9月期からこれまで首位を維持してきたが、それ以来初めて2位に転落した。

 HPは声明で「IDCの調査はワークステーション(業務用高性能パソコン)が含まれており、より包括的。IDCのリポートではHPは業界ナンバーワン」としており、同社が首位の座を明け渡したなどというガートナーのリポートは受け入れ難い様子だ。

 しかし、そんなIDCのリポートでさえHPが安閑としていられない状況にあることを示している。例えばHPの出荷台数は1年前に比べ16.4%減少しているが、レノボは10.2%増加した。

HPの落ち込み、上位5社で最も激しく

 パソコンメーカーの上位5社では、米デルと台湾エイサー・グループも前年同期比減となったが、その中でHPの落ち込みが最も激しく、市場全体の減少率(8.6%)を上回っている。

 また7~9月期におけるレノボの市場シェアは15.7%で、HPの15.9%とは微々たる差。ガートナーの調査でもそれぞれ、15.7%、15.5%となっており今や両社は互角と言えそうだ。

1
nextpage
  • PR
  • PR
新着記事
MORE
BackNumber
MORE
ArticleRanking

ニューズフロント社長。1961年生まれ。翻訳者、同時通訳者を経て、1998年から日経BP社のウエブサイトでIT関連の記事を執筆し始めた。 2000年にニューズフロントを設立。英語力の豊かなIT専門記者を育成すると同時に、独自に海外ニュースの速報事業を展開している。2003年に国内ニュースの配信にも進出した。

IT最前線

刻一刻と変化するITの世界。米国だけでなく世界中で起きている最新の情報を海外の有力メディアからピックアップし、この世界に詳しい筆者が鋭い分析を加えてお送りする。

>>最新記事一覧へ