米コムスコアが2日に公表した調査で、米アップルのスマートフォン「アイフォーン(iPhone)」の米国における利用者数が増えていることが分かった。
アップルは2.1ポイント増、サムスンは横ばい
アップルのシェアは3カ月前から2.1ポイント増えて17.1%となり、2位の韓国LGエレクトロニクスの18.2%に迫った。首位は依然として韓国サムスン電子だが、そのシェアは25.7%で3カ月前から横ばいだった。
この調査は米国の携帯電話加入者3万人以上を対象に行い、今年8月時点の3カ月平均値を出している。この時期は新モデルであるアイフォーン5の発売前だったが、アップルは4カ月ぶりの高い水準でシェアを伸ばした。
このことからコムスコアの来月の調査では、アップルがLGを追い抜き2位に浮上するのは確実と言われている。
米国の携帯電話市場で利用者数が多い端末メーカーは、サムスン、LG、アップルのほか、米グーグル傘下の米モトローラ・モビリティ(シェア11.2%)、台湾HTC(同6.3%)。
このうち、LGのシェアは3カ月前から0.9%減、モトローラは0.8%減となった。HTCはアップル以外で唯一シェア伸ばしたが、その伸び幅は0.2ポイントにとどまった。同社はスマートフォンの販売で苦戦しており、今年4~6月期の決算では最終利益が1年前から57%落ち込んでいる。
アップル、OSのシェアも増加
米国における8月時点の携帯電話加入者数(13歳以上)は2億3400万人で、3カ月前と同じ。このうちスマートフォンの所有者数は1億1650万人となり、6%増加した。
スマートフォンの基本ソフト(OS)別シェアを見ると、米グーグルの「アンドロイド(Android)」が52.6%でトップとなり、アップルの「iOS」が34.3%でこれに次いだ。いずれのシェアも伸びているが、伸び幅はアンドロイド(1.7ポイント)よりもiOS(2.4ポイント)の方が大きかった。