スマートフォン市場で苦戦が続いているカナダRIM(リサーチ・イン・モーション)の株価が上昇したことが話題になっている。株価上昇の理由は、同社と米マイクロソフトの特許ライセンス契約締結。
マイクロソフトには「exFAT」と呼ぶ大容量ファイルシステム技術があるが、これをRIMにライセンス供与し、RIMは自社のスマートフォン「ブラックベリー(BlackBerry)」に使用する。
ブラックベリーの画像/映像機能を改善
このexFATは、音声動画メディアなどの大容量ファイルの取り扱いに適している。
スマートフォンやタブレット端末のフラッシュメモリーで格納できるファイルサイズを従来形式に比べ5倍以上に拡大し、ファイルのアクセス速度も向上している。これによりブラックベリーの画像/映像表示機能が改善することになる。
カナダの有力紙グローブ&メールによれば、ブラックベリー端末は米アップルや韓国サムスン電子の端末に比べてマルチメディア技術が遅れている。RIMは技術供与を受けることでこの問題の解決を図る考えだ。
また英ロイター通信によれば、今回の契約は、RIMが現在開発中の次期OS「ブラックベリー10」の技術向上を垣間見ることができるものとして好意的に捉えられている。
この発表に関連してRIMは近々何らかの製品発表を行うとの観測も出ているという。