米アップルは、来週の9月12日に新製品を発表することを正式に明らかにした。報道関係者に送った発表イベントの招待状にはいつものように製品の内容などは何も書かれていないが、「もうそこまで来ている」という言葉と「12」というイベント開催日を思わせる数字、そして数字の「5」の影が描かれている。

 このことから、発表されるのはアイフォーンの新モデルで、その名称が「iPhone 5」になるとの見方が広がっている。アイフォーンは現行モデルの「4S」が5世代目。単に次の世代を示唆するのであれば数字は6になり、5とした意味がほかに見当たらないからだ。

「iPad mini」の発表も間近か

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アップルが報道機関に送った招待状には「もうそこまで来ている」と書かれていた〔AFPBB News

 アップルの新製品については、これに先立って米ウォール・ストリート・ジャーナルの技術系情報サイト「オールシングスD」が報道していた。

 それによると、アップルはまず9月12日にアイフォーンの新モデルを発表し、同端末発売後の10月に別のイベントを開き、アイパッドの小型版「iPad mini」を発表する。

 アップルがアイフォーン4Sを発売したのは昨年の10月14日。これが奏功してアイフォーンの販売台数は昨年10~12月期に過去最高を記録したが、その後は減速サイクルに入ったため減少に転じている。

 またタブレット端末は、米グーグルの「ネクサス(Nexus)7」や、米アマゾン・ドットコムの「キンドル・ファイア(Kindle Fire)」のように7インチ型の低価格製品が消費者に受け入れられ、9.7インチの現行アイパッドとは異なる需要があると見られている。

アナリスト、過去最大規模の買い替え需要を予想

 こうしたことから、アップルがこのタイミングでこの2つの新製品を発表するのは必然で、投資家も大いに期待しているという。

 アップル製品の市場動向に詳しい米調査会社パイファー・ジャフリーのジーン・マンスター氏は、新型のアイフォーンが9月21日に発売されると見ており、アップルは9月下旬の10日間で600万台から1000万台のアイフォーンを販売すると予測している。