「金賞ワイン」の実力やいかに?

男と女のワイン学(レッスン17)

2012.08.07(Tue) 平野 美穂
筆者プロフィール&コラム概要

 ロンドンオリンピックもいよいよ佳境です。メダルを目指して厳しい鍛錬を積んできた選手たちの姿には感動をおぼえます。

 ワインの世界にもメダルの獲得を競うコンクールがあります。店頭で「金賞ワイン」というラベルが付けられたワインをよく目にするのではないかと思います。

 しかし、ワインの世界におけるメダルはオリンピックとは少し事情が違っています。

 ワイン生産者にコンクールの受賞歴について聞くと、予想以上にたくさんの賞を取っていることに驚かされることがあります。「なぜ、もっとアピールしないのですか」と聞くと、たいていは「たいしたことではないから」という答えが返ってきます。

 確かに、オリンピックと違い、ワインのコンクールは星の数ほどあります。例えばボルドーワインの場合、地元ボルドーのコンクールはもとより、宿敵のブルゴーニュ地方や外国のコンクールでも賞をもらっていることがよくあります。日本のワイン専門誌で賞をもらっても、立派な受賞歴となります。

 実は、生産者が自発的にコンクールに出品しているケースはそれほど多くありません。仕入業者や編集者が勝手にワインを選んで品評し、受賞後に生産者に知らせることが多いのです。

 蔵元が自ら参画し、品評会に出品する酒と流通用を分けている日本酒とは明らかに異なります。

シャトー開設ラッシュの影響で金賞だらけに?

 日本で流通している金賞ワインには、以下のような傾向があります。

・赤ワインであること
・フランスのボルドーワインが多いこと
・2000円前後の価格帯
・若いヴィンテージ(収穫年)であること

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ワインライフプロデューサー。仏留学中にワインに魅せられ、仏ワインの輸入商社を経て現在はセミナーや講演等を中心に活動中。多様性のある日本の食卓や日本的なライフスタイルに合わせて、手軽に採り入れられる「ワインのある生活」を提案している。JSAワインエキスパート、WSET ADVANCED。東京下町育ち。


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