米ブルームバーグや英ロイター通信など複数の海外メディアが、米アップルの新型アイフォーン(iPhone)が9月にも発表されると報じて、話題になっている。いずれも事情に詳しい関係者やアナリストの話として、アップルが9月12日にイベントを開催する準備を進めていると伝えている。

 アップルはこのイベントで現行の「アイフォーン4S」よりも薄く、画面サイズが大きい、第5世代目のアイフォーンを発表すると見られている。

新モデルの存在裏付ける数々の情報

次世代iPhoneのタッチパネルはさらに薄形に、米報道

現段階での最新モデル「アイフォーン4S」〔AFPBB News

 アップルが前回アイフォーンのデザインを刷新したのは2010年の6月。それ以来2年ぶりのデザイン変更となり、新端末は小型のコネクターを備え、高速データ通信に対応しているという。

 またアップル製品の動向に詳しい米調査会社パイファー・ジャフリーのジーン・マンスター氏によると、米国では米ベライゾン・ワイヤレスや米AT&Tなどの通信事業者のLTE回線に対応するという。

 一方、米ウォールストリート・ジャーナルの技術系情報サイト、オールシングスデジタルは、アップルの4~6月期の決算で、部品メーカーへの前払い金が通常より11億5000万ドル多く計上されており、これは新モデルの製造が始まっていることを示していると伝えている。

 また、ブルームバーグは今年の5月に関係筋から、新端末は故スティーブ・ジョブズ前最高経営責任者(CEO)が設計に携わったとの情報を得たとも伝えている。

 様々な情報が錯綜しているが、アップルのイベントに関する情報をいち早く報じたのはテクノロジー系ニュースサイトのiMore。各メディアはこの報道を受け、それぞれの情報筋に確認を取ったもようだ。

 iMoreの情報はさらに詳しく、新型アイフォーンが発売されるのはイベントから9日後の9月21日と伝えている。かねて噂されていたアイパッド(iPad)の小型モデルも同時に発売される可能性があるという。