米国時間の7月26日に発表される米フェイスブックの4~6月期決算に注目が集まっている。今回は5月の上場以来初めての決算で、はたして売上高や、ユーザー数などがどこまで伸びているのか、あるいは既に成長鈍化しているのかといったことが焦点になっている。

上場後失望続き、株価はIPO時から10ドル下落

 フェイスブック株を巡っては、上場初日から米ナスダック市場の注文確認処理の不具合などで取引に混乱が生じ、その後も、情報開示が適切に行われなかったことが明らかになり、失望感が漂っているという状況だ。

フェイスブックにロンドン五輪特設ページが登場

フェイスブックのロンドン五輪特設ページ〔AFPBB News

 7月20日の終値は28.76ドルとIPOの公開価格を10ドル下回っており、もし26日発表の決算で成長性が十分に示されなければ、同社株はさらに下落すると言われている。

 フェイスブックの1~3月期の売上高は10億5800万ドルだった。これは1年前に比べて45%増という数値だが、その前の10~12月期からは6%減少している。

 また1~3月期の純利益は2億500万ドルで、1年前の2億3300万ドルから12%減、前の四半期からは32%減少した。

 米ウォールストリート・ジャーナルによると、今回の決算の焦点は売上高。アナリストらの売上高予測は11億ドルとなっており、フェイスブックはこの数値を達成し、IPO時に自ら評価した1000億ドルの価値に見合う企業であることを証明しなければならないと同紙は伝えている。

月間アクティブユーザー数が注目される

 また1~3月期における、1カ月に1回以上サービス利用した月間アクティブユーザー数は33%増の9億100万人で、日間アクティブユーザー数は41%増の5億2600万人だった。

 このうち後者の日間アクティブユーザー数については、今年にも30%増、来年には24%増になると楽観的に見るアナリストもいるが、今回の決算で注目されるのは前者の月間アクティブユーザー数と言われている。