今回は、「現地通貨への有利な両替の仕方」について。

 海外に行く際、「現金がないと落ち着かない」という理由で日本の国際空港で現地通貨を一足早く多めに入手してみたり、現地到着後も「銀行が空いていなかったから」という理由でホテルで両替するあなた。

 あなたはかなり損をしている!(JBpressの読者にはあまりいないと思うが・・・)

クレジットの支払いとキャッシングが両替の王様

円相場、一時75円32銭 政府・日銀が市場介入

AFPBB News

 「有利な両替」に関し、まず結論を申し上げると、「支払いには最大限クレジットカードを使い、必要最小限の現金をクレジットカードでATMからキャッシングする」のがいい。

 現地通貨への両替について考慮すべきポイントは、「交換レート・利便性(手間)・安全性」だが、「カードで支払い+カードキャッシング」はほぼすべての項目でほかの両替手法より勝っている。

 以下、その論拠をそれぞれの両替方法ごとの特徴や具体的な数値を用いて説明しよう。

 まず覚えていただきたいのが、TTMという単語だ。

 TTMとは、Telegraphic Transfer Middle rate の略で、異なる通貨間の両替に関し、銀行間取引レート(インターバンク取引実勢レート)を参考に、その日の基準となるレートを銀行が独自に決めたものだ。

 我々が両替する場合、TTMが基準となり、これに銀行などの金融業者が得る手数料が上乗せされたものが提示される。