9億人ものユーザーを抱える世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)フェイスブック。先週は新規株式公開(IPO)を果たし、連日このニュースで賑わっているが、その同社の急成長ぶりを垣間見ることができるデータを米国のマーケティング調査会社ニールセンが公表した。

倍々ゲームであっという間に世界のトップに

数字で見るフェイスブック

フェイスブックは5月18日、インターネット企業としては過去最大規模となるIPOを果たした〔AFPBB News

 それによると、フェイスブックは2005年から2009年にかけて米国で毎年トラフィックを倍増させ、2006年には、1カ月に1回以上サービスを利用するアクティブユーザーの数が1000万人を突破した。

 2008年には英国でもこの数が1000万人に到達し、翌2009年はフランス、スペイン、ドイツでもそれぞれ1000万人に達している。

 同年には、ソーシャルメディアの訪問者ランキングでライバルのマイスペース(MySpace)を抜いてトップとなり、昨年8月はブラジルで同業のオーカット(Orkut)を抜いて同国最大のSNSになった。

 こうして見てみると、フェイスブックは米国だけでなく世界の様々な国で普及していることが分かる。同社がサービスを開始したのは2004年。当初は大学生や大学関係者向けのサービスという小規模なものだったが、2006年に一般開放した後は米国を中心にユーザーを増やし、今では世界で最も訪問されるSNSの1つとなった。わずか8年間の出来事だ。

米国の利用者数はダントツの1億5000万人だが・・・

 またニールセンの別のデータを見ると、国、地域ごとのフェイスブック利用者数が分かり、こちらも興味深い。

 それによると、1カ月に1回以上利用する人が最も多いのは米国で、その数は1億5276万人。この後をブラジル(3813万人)、フランス(2833万人)、英国(2573万人)、ドイツ(2450万人)、イタリア(2127万人)と続いている。日本は1487万人でニールセンが調査対象にした国の中では8番目だ。