今、米国で最も人気が急上昇しているソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)がある。「ピンタレスト(Pinterest)」と呼ぶ写真共有SNSだ。昨年8月に米タイム誌の「年間ベストウェブサイト50」に選ばれたことなどがきっかけとなり、人気が一気に高まったようだ。
エクスペリアンという会社が先頃公表した調査リポートによると、パソコン経由によるピンタレストの訪問数は昨年12月に1週間で1100万回に達し、エクスペリアンのウェブサイト訪問数ランキングで上位10位に入った。
これ自体でも目覚ましい躍進だが、今年1月から2月にかけてさらに50%伸びており、ピンタレストは、「フェイスブック(Facebook)」「ツイッター(Twitter)」に次ぐ規模のソーシャルメディアに成長したという。
利用者の大半が女性
ピンタレストは、仮想のコルクボードに好きな画像を貼り付けて知人などと共有するSNS。別の調査会社、ネットレイティングスによると今年1月時点で女性の割合が74%となっており、同サービスは女性を中心に普及しているのが特徴だ。
「デザインが良く、クリック数が少なく手軽に写真を見ることができ、読むよりも見せることで直感的にイメージが湧く点が女性に受けている点」が人気上昇の理由の1つと同社は分析している。
またテクノロジー系ニュースサイトベンチャービートが入手したエクスペリアンのデータによると、今年3月の1カ月間におけるピンタレストの訪問回数は1億441万回となった。
これによりフェイスブックの70億1296万回、ツイッターの1億8218万回に次ぐ第3位となり、ビジネス向けSNSのリンクトイン(LinkedIn)の8573万回、グーグルのSNS「グーグル+(プラス)」の6104万回を大きく上回った。