米国の消費者情報誌コンシューマー・リポートは2日、米アップルの新型タブレット端末「アイパッド(iPad)」について、品質の最高位を表す「エクセレント」の評価を付けたと発表した。これによりアイパッドは同誌のタブレット端末評価ランキングでトップになった。

「過熱問題の影響は限定的」

新型iPad、前機種よりも過熱 「注意が必要」 米情報誌

ニューヨークのアップルストアで新型iPadを試す人〔AFPBB News

 高精細ディスプレイは描画や色再現性能に優れ、500万画素のカメラによる写真も高品質。LTE方式の高速通信サービスとの接続も安定しているという。

 また新型アイパッドはグラフィック性能が向上しているため、電力を多く消費する設計だが、バッテリーの持ち時間はほかのどのタブレット端末よりも長いという。

 同誌は2週間前に、アイパッド本体の過熱問題を指摘していた。

 動きの速いゲームなど高い演算能力が必要になる場合に温度が47度まで上昇すると報告。この時「短時間持つのであれば、特に不快と感じることはない」としていたが、今回の報告でこれを「影響は限定的で懸念材料にはならない」と評価を引き上げている。

公平、独立を保つコンシューマー・リポート

 コンシューマー・リポートとは、非営利団体コンシューマーズ・ユニオン(Consumers Union)が発行する消費者向け製品・サービスの情報誌で、雑誌とウェブを合わせた定期購読者は800万人以上になる。

 消費者の立場に立った徹底した品質調査を行うことで知られており、その独立性・公平性を保つため、広告は一切載せず、無料サンプルも受け取らず、メーカーからの協力は受けないという方針で発行されている。