桜が咲く日本の春にはロゼワインです

男と女のワイン学(レッスン9)

2012.04.03(Tue) 平野 美穂
筆者プロフィール&コラム概要

 桜が咲き始めた日本列島。桜色を帯びてくる景色に心躍る人は多いのではないでしょうか。桜の美しい日本の春にピッタリのワインは、なんと言ってもロゼワインです。

 ロゼワインは少し前までは夏のワインというイメージがありました。南仏の高級避暑地でヴァカンスに飲まれている地ワインの「コート・ド・プロヴァンス」や「タヴェル」というロゼワインが有名だからです。

 10年ほど前から世界的にロゼワインのブームが始まったと言われています。実際にアメリカでは前年比で45%も消費量が伸びた年もありました。

桜の季節にはロゼワインです(写真:MICHIGAMIワイン

 ヨーロッパやアメリカのレストランに行くと、ワインリストに載っているロゼワインの豊富さに目を奪われます。今では、ボルドーの有名シャトーもロゼワインを生産するようになりました。

 日本では毎年のように「ロゼワインが流行る」と言われますが、実際にブームと言えるほどの動きになったことはありません。まだまだ日本でのロゼワインのイメージは「甘いお酒」であり、「よく分からないワイン」という位置付けにとどまっているようです。

 レストランでも「売れない」と敬遠されているようで、あまり用意されていません。ワインリストの中で1種類見つけるのが精一杯です。

 その最大の原因として、輸入業者をはじめとした日本のワイン業者が仕入れに躊躇していることが挙げられます。なぜなら、熟成が求められる赤ワインと違って、ロゼワインには鮮度が求められるからです。

 見えない賞味期限のあるロゼワインを、ロゼワイン消費の少ない日本に大量に仕入れるのは、とても勇気がいることなのです。

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ワインライフプロデューサー。仏留学中にワインに魅せられ、仏ワインの輸入商社を経て現在はセミナーや講演等を中心に活動中。多様性のある日本の食卓や日本的なライフスタイルに合わせて、手軽に採り入れられる「ワインのある生活」を提案している。JSAワインエキスパート、WSET ADVANCED。東京下町育ち。


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