日本で誤解されているブランデー

男と女のワイン学(レッスン8)

2012.03.21(Wed) 平野 美穂
筆者プロフィール&コラム概要

 ブランデーというと、ホテルのバーや高級クラブでグラスを傾けている男性をイメージする人が多いようですが、最近は女性の間でも少しずつブームになってきています。

 ブランデーの原料はワインと同じブドウです。ブランデーが多く作られるフランスとイタリアは共にワイン王国でもあります。特に有名な「コニャック」の正式名称をたどると、「オー・ド・ヴィ・ド・ヴァン・ド・コニャック(Eau-de-vie de vin de Cognac)」、つまり「コニャックワインのブランデー」と言われるように、フランスではワインの一派と捉えられています。

 16世紀中頃に起きた宗教戦争により、フランスではワイン畑が荒廃しました。オランダの貿易商のアイデアで、ワインを蒸留して北欧やイギリスに販売したのがコニャックのはじまりです。

 近年のブランデー市場で注目すべきは、やはり、今や世界の消費を牽引する中国です。中国では、元々ブランデー人気が高く、嗜好品として重宝されてきました。本来は、「消化促進の為に食後に嗜む」ブランデーですが、中国では紹興酒や白酒の代わりに、食事と共に楽しまれています。

 また中国は寒冷地が多いので、アルコール度数が高くて身体を温めてくれることもブランデーの人気の理由です。

高級感を植えつける大手ブランドメーカーの戦略

 ブランデーは世界で一番高価なアルコールの1つです。中でもコニャックやアルマニャックが代表格です。この2つは、人間の、特に男性の虚栄心をくすぐる高級酒としての地位を確立しています。

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ワインライフプロデューサー。仏留学中にワインに魅せられ、仏ワインの輸入商社を経て現在はセミナーや講演等を中心に活動中。多様性のある日本の食卓や日本的なライフスタイルに合わせて、手軽に採り入れられる「ワインのある生活」を提案している。JSAワインエキスパート、WSET ADVANCED。東京下町育ち。


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