結婚に至るには恋愛バブルの存在が不可欠(特に連載第2回)と述べましたが、それ以外のインセンティブも当然存在します。

なぜ人間は結婚したがるのか

豪華で繊細、8段重ねのロイヤル・ウエディングケーキ

英国のウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式に用意されたケーキ〔AFPBB News

 また、メリットのみならず、結婚することによって失うものもそれなりに多くあります。

 プラスとマイナスを総合すると、プラスの方がはるかに大きいと思うのが結婚前、結婚後には不確かになるというのが、現実なのではないでしょうか?

 米国の諺に「ウエディングケーキはこの世で最も危険な食べ物である」というものがありますがね。

 詳しく結婚のメリット、デメリットを見ていきましょう。まずは結婚のメリットから。大きく分けて5つあります。

結婚のメリット その(1)「子供」

 結婚に関する講演会があるたびに、非常に大ざっぱに、男女の結婚のメリットを次のように言うことにしています。冗談半分、半分真面目です。

●「子供、飯、セックス」(男の結婚3大メリット)
●「子供、ウエディングドレス、永久就職」(女の結婚3大メリット)

 両者に共通しているのは、子供という資産増加です。男も女も根源的に望んでいるものです。もちろん結婚しなくても、子供を産み(婚外子)、育てることは可能ですが、子供が成功してその子も魅力的な異性を見つけて子供を持つ確率を引き上げるためには、結婚していた方が有利です。

 子供は、確率から言うと、自分の遺伝子を50%引き継いでくれます。私たちの遺伝子レベルの欲求としてこの遺伝子の引き継ぎというのがあります。このような欲求がなければ、ホモサピエンスという動物はこの世から消滅していたはず。

 自分の遺伝子を受け継ぐ子供を適正人数産み、育てることが可能になるという点は結婚制度がもたらす最大のリターンなのです。

 ただし、子供の価値が、以前に比べて明らかに低くなっているというのが現代社会における位置づけです。下手をすると、子供が「不良債権化」(この場合は、投資額よりリターンが少ないこと)してしまう場合もあります。