米アップルがカリフォルニア州の新興企業を買収したと複数の海外メディアが報じて話題になっている。サンフランシスコに拠点を置く「チョンプ(chomp)」という企業で、モバイル端末向けアプリの検索技術/サービスを手がけている。

アップストアの利便性向上へ

米アップルが「宇宙船型」新社屋建設へ

カリフォルニア州クパチーノ市にあるアップルの本社〔AFPBB News

 両社とも買収について詳細は明らかにしていないが、米ブルームバーグによるとアップルの広報担当者が買収の事実については認めたという。

 「我々は時々小さな技術企業を買収することがあるが、通常はその目的や計画についてコメントしない」と話したと伝えている。またブルームバーグは事情に詳しい関係者の話として、買収金額が5000万ドルだったとも報じている。

 一方、英フィナンシャル・タイムズは、チョンプにはマサチューセッツ工科大学の博士号を取得した人物や、プリンストン大学の准教授が技術顧問として参加しているが、それらのメンバーは既にアップルに移籍したと伝えた。

 チョンプは、今や膨大な数に増えてしまったアプリの中から、利用者が効率的に好みのアプリを探せるようにする検索エンジンを開発し、そのサービスを提供している。同名のアプリをアップルのアプリ配信サービス「アップストア(App Store)」で無償配布している。

登録アプリ数55万本超、ダウンロード数250億件に

 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)によると、「アイフォーン(iPhone)」や「アイパッド(iPad)」など同社のモバイル端末向けアプリの数は既に55万本を超えており、累計ダウンロード件数はまもなく250億件に達する。

 アイフォーンなどが爆発的に売れていることから、開発者にとってはアップルのアップストアは最も収益を上げられるアプリ配信プラットフォームとなっている。

 しかし、フィナンシャル・タイムズは「膨大な数のアプリの中で何が最も人気で最新のアプリであるかを素早く的確に示す必要があり、アップルは今のところその技術で成功しているとは言えない」と指摘している。