インターネットが私たちの生活の一部となり、単にブラウザで情報を見たり、メールを送り合ったりするだけでなく、オンラインショッピング、オンラインバンキング、SNS、ゲームと活用の幅が拡がっています。

 しかし、多くの皆さんは、2~3種類程度のパスワードしか使用しておらず、いろいろなサービスに同じパスワードを使い回ししていることと思います。実は、この「パスワード使い回し」はとても危険なのです。

2011年、最もよく使われたパスワードは?

パスワードの使い回しは危険だが、利用するサービスごとに別のパスワードを設定すると管理が厄介だ〔AFPBB News

 今回は、スマートフォンを活用することでこのリスクを小さくする方法をご紹介します。

 最初に、「パスワード使い回し」がどのように危険なのか、一つ例を挙げてみましょう。

(1)まず、Aという無料の動画ダウンロードサービスに利用登録します。メールアドレスをIDとし、十分な長さを持った文字列をパスワードに設定しました。

(2)次に、Bという著名なショッピングサイトに利用登録します。こちらも、メールアドレスがIDでした。そして、上記と同じ文字列をパスワードに設定しました。併せてクレジットカード情報も登録しました。

(3)これで、AにもBにも同じIDとパスワードが設定されました。

(4)ここで、Aが悪質なハッカーによる攻撃を受け、IDとパスワードが流出しました。犯人はこのAに登録されたあなたのID、パスワードの情報を使用して、Bにログインして購入操作をします。

(5)犯人は、まんまとあなたのクレジットカードを使用し、Bで商品を購入できてしまいます。