米アップルが24日に発表した2011年10~12月期の決算は、売上高、純利益、製品販売台数など、ほぼすべてで予想を上回り市場関係者を驚かせた。

アイフォーン3700万台、アイパッド1500万台

iPhone 4S、初日予約が100万台突破 アップル製品新記録

「iPhone 4」を発表する生前のスティーブ・ジョブズ氏〔AFPBB News

 10~12月期は、昨年10月半ばに発売した新型スマートフォン「アイフォーン(iPhone)4S」の販売実績が初めて反映される四半期として注目されていた。

 アイフォーンの販売台数は、3050万~3100万台を達成できるかがカギになると言われていたが、アップルが発表した数値は3704万台で、市場予想を大きく上回った。

 1年前のアイフォーンの販売台数は1624万台だったので、実に2.3倍の伸びとなる。

 アイフォーンは昨年1865万台(昨年1~3月期)、2034万台(同4~6月期)、1707万台(同7~9月期)と推移しており、7~9月期を除けば堅調に増加を続けてきた。しかし今回の販売台数は突出しており、アイフォーンの勢いがさらに増していることが明らかになった。

 もう1つ注目されていたのはタブレット端末の「アイパッド(iPad)」だ。こちらの販売台数は1543万台で、1年前の2.1倍になった。アイパッドも、925万台(昨年4~6月)、1112万台(同7~9月期)と順調に増加しており、アップルの売り上げに大きく貢献している。

 興味深いのは、アイフォーンとアイパッドの同社業績に及ぼす影響力だ。今やアイフォーンの売り上げはアップルの全売上高の52.7%を占めるようになり、これにアイパッドを加えると実に72.5%になる。

 この割合は昨年4~6月期では67.8%、同7~9月期では63.1%だった。今やアップルを支えているのは、アイフォーンやアイパッドなど「アイオーエス(iOS)」搭載モバイル端末であることがあらためて明らかになった。