中国・洛陽に「血の川」出現!

環境汚染が深刻化する中国(写真は染料の垂れ流しで赤く染まった洛陽の河川)〔AFPBB News

 世界規模で環境保護に対する意識が強まっていますが、経済発展の著しい中国でも環境保護への関心が高まってきています。

 中国は、経済規模がどんどん拡大する一方、急速に進む環境汚染が社会問題に発展しており、政府もこの問題への早急な対応が求められています。

 こうした中、近年中国の不動産業界では環境に配慮した不動産開発が増加し、環境負荷の低い省エネ住宅やグリーンビルディングの建設が相次いでいます。

上海で建設が相次ぐグリーンビルディング

 上海市の浦西エリアに、米国のグリーンビルディング協会(US Green Building Council)が開発した環境対応評価基準(LEED)の認定を取得したオフィスビル「1788国際センター」があります。

 同ビルは、2011年8月に竣工し、最近テナントが入居したばかりの新築オフィスです。周りは、上海屈指のオフィス街ですが、その中でも最初にLEEDのゴールドメダルを取得したオフィスビルとして注目されています。

 グリーンビルディングとして認定された詳細を調べてみたところ、同ビルに使用されている窓ガラスには、すべてエコガラスが使用されていました。

 このエコガラスは、ガラスの中に特殊金属が含まれており、夏場は太陽熱を吸収する効果がある一方、冬場は室内の温度を外部に逃さない断熱作用があります。

 また、屋上には風力発電機が6基備えられており、蓄えたエネルギーをビル全体に還元できる仕組みになっています。この省エネ効果によって、年間30%のエネルギー削減が可能となり、空調コストを年間2500万円削減できるとのことです。

将来のグリーンビルディングの象徴となる上海中心

 また、現時点ではLEEDの認定は受けていないものの、2014年の完成後、上海のグリーンビルディングの象徴となるのが「上海中心」です。