米アップルは4月5日、米国で3日に販売開始したタブレット端末「アイパッド(iPad)」の初日の販売台数が先行予約分も含め30万台超になったと発表した。アナリストらの事前予測は30万~50万台、米パイファー・ジャフリーのジーン・マンスター氏など60万~70万台と見積もるアナリストもあり、実績はこれら予想を大きく下回った。

 ただ英フィナンシャル・タイムズなど欧米メディアの報道では、初代アイフォーン(iPhone)発売時の初日販売台数を若干上回っており、アイパッドはまずまずの売れ行きだったと報じている。

iPad解禁!米国で販売開始

アイパッド、米国で販売開始〔AFPBB News

 アイパッドは4月末に日本をはじめ、英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリアなどで発売が予定されている。3G通信対応の上位モデルも投入される予定だ。消費者の間ではこの上位モデルの人気が高まっていることから、アナリストらは楽観視しているという。

 パイファー・ジャフリーのジーン・マンスター氏は「今回の我々の予測は外れたが、アイパッドは依然として良い投資対象」と話している。

 調査委会社の米アイサプライの予測によると、全世界におけるアイパッドの販売台数は2010年に710万台、2011 年にはその2倍の1440万台、2012年には約3倍の2010万台になる見込み。ただしこれは控えめな数値で、今後登場するアプリケーションの数や、機能の向上、価格低下などの要素が加われば、販売台数はさらに伸びると予測している。

さっそくアイパッドを改良か?

 そうした中、米メディアは5日、アップルが8日にアイフォーンの次期基本ソフト(OS)を披露するイベントを開催すると報じた。同社がメディア関係者にイベントの招待状を送ったというもので、そこには「次世代のアイフォーンOSをちらっとお見せします」と書かれている。

 イラストには「4」という文字が大きく描かれており、アイフォーンOSの現行バージョンが「3.1」であることから、アップルが大幅な機能向上を施した「アイフォーン4.0」を発表するのではないかと報じている。

 アイフォーンOSは、携帯電話のアイフォーンのほか、メディアプレーヤーのアイポッドタッチ(iPod touch)、そして今回発売したアイパッドで動作する。このため「アイパッドとの連携を高める機能が追加される」「アイパッドにマルチタスク機能が搭載される」といった観測が流れている。