東京では秋もすっかり深まる今日この頃、モスクワは雪こそ積もっていないものの、すっかり冬の気配である。天気予報でも「マローズ」(厳寒)という言葉が聞かれるようになった。
秋と言えば文化芸術の季節、モスクワでは例年9月からコンサートや劇場の新シーズンが始まる。
今年は11月初めには6年ぶりに改装を終えたボリショイ劇場がオープンするなど例年にも増して文化芸術の香りが高まっている。
こうした中、11月19~20日の週末に、在モスクワ日本大使館が主催する現代日本文化フェスティバル(J-Fest)が開催された。
会場を変更、入場者数は一気に2倍に
この催しは今年で3回目を迎える。例年、日本のアニメ、音楽、ファッション、ゲームなど日本のポップカルチャーを伝えるイベントで、昨年までは市内の映画館を会場に5000人を超える来場者があった。
今年は会場を一回り大きな市内の美術展示会場に変更、来場者は一気に倍増して1万人を超えた模様である。
筆者も2日目の会場を訪問してみた。会場は10代後半~20代前半の若者を中心にあふれ返り、通路を進むこともままならない。とりわけコスプレイヤーやロリータファッションに身を包んだ参加者が多いことが印象的だった。
今回のJ-Festでは1カ月前からインターネット上のホームページと合わせて、ロシア最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)であるvkontakteにもファンページが開設された。
同ページへの参加者はイベント直前には3000人近くに達していたのだが、その内訳は性別では女性が69%、男性が31%、年齢別では18歳未満:42%、18~25歳:45%、25~35歳:10%、35歳以上:2%となっている。