今年7月、北海道から当社の主催するの視察ツアーに家族で来られた日本の富裕層がクアラルンプールの高級マンションを購入されました。場所は、クアラルンプールのランドマークであるペトロナスツインタワーとその前の公園が一望できる超高級マンションで、高層の広さは250平方メートルの4ベッドルーム、価格は日本円で1億4000万円です。

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ペトロナス・ツインタワーと新年を祝う花火〔AFPBB News

 この物件の設計は香港国際空港、HSBC香港本社など世界中の有名な作品を生み出している英国のノーマンフォスター。アジアで初めての住宅プロジェクトであることからこの物件は、付加価値の高いプロジェクトとして、地元では有名です。

 そんな一等地の一流建築家の250平方メートルの4ベッドルームが、1億4000万円で購入できるのですから、まだまだクアラルンプールの物件は手頃だと言えます。

 おそらくシンガポールのオーチャード近くの同等のマンションだとこの価格の5~6倍はいくはずです。

 ところでなぜ、この方はこの物件を購入されたのか?

 この方は、現在北海道で事業を展開されており、非常に堅実に業績を上げていらっしゃいます。ただし、やはりこれ以上の国内のビジネス展開には不安で、かつ円資産だけの投資ポートフォリオだけでは、ご子息たちに十分な財産を残してあげられないと考えています。

 また北海道に住んだことのある方ならご理解いただけると思いますが、長い冬です。4カ月以上も雪に囲まれた生活は、年齢を重ねると厳しい環境です(私も北海道出身でまだ両親が札幌で健在なのでこの気持ちはよく分かります)。

 1年中夏で、太陽が輝く街でのんびりと過ごしたい、ただし、都会的な利便性も欲しいと考えるとクアラルンプールは、日本人に好意的でかつ英語も通じるという点でセカンドホームとしての魅力があることが購入の理由です。

 普段はなかなか意見が一致しないご家族だそうですが、本物件には満場一致で決定されたそうです。現在は部屋の内装や家具の選定をするため、インテリアデザイナーに案を出してもらって検討中です。

 やはり単に投資物件として第三者に貸すのではなく、自分が別荘として使うのが目的ですから、できるだけくつろげる空間を作りたいというお考えです。