世界最大の携帯端末メーカー、フィンランドのノキアが現在販売しているすべてのスマートフォンに、無料通話ができるアプリケーションが提供されることになった。同社と、インターネット電話最大手、ルクセンブルクのスカイプ(Skype)が現地時間3日に発表した。
世界最大手の携帯電話機でスカイプを使えるようになる〔AFPBB News〕
スカイプは、専用ソフトをインストールしたパソコン同士で無料の音声通話が行えるインターネットサービス。ノキアはこのソフトの携帯端末版を同社のアプリケーション販売サイトで無償配布する。互いに入手しておけば、ユーザーはスマートフォンを使って、無料の音声通話ができるようになる。
ノキアは年間4億台以上の端末を売る携帯電話メーカー。このうちタッチスクリーンなどの機能を備えるスマートフォンは昨年1年間で約8100万台を売った。そのシェアは46.9%とスマートフォン市場でも世界最大だ。
スカイプは既に米アップルの「アイフォーン(iPhone)」向けも用意されている。またこの3月中にも、米国の携帯電話最大手ベライゾン・ワイヤレスが米グーグルのOS「アンドロイド(Android)」を搭載する端末などで利用できるようにする。スマートフォンの需要は今後も増えると見られており、スカイプの普及はさらに進むことになる。
追加料金でスカイプ解禁
ノキアは、「スカイプのアプリケーションは、無線LAN(Wi-Fi)環境のほか、通信事業者の携帯電話ネットワークを介して利用できる」と説明している。つまり屋内にいる時は高速インターネット通信を利用し、屋外など無線LAN環境がない場所では、やや速度は遅くなるものの携帯電話会社の通信網を介して利用できるというわけだ。
ただ、端末メーカーがこのような仕組みを用意しても、世界中のユーザーが直ちに使えるわけではない。音声通話収入の減少やデータ通信量の増大を懸念する通信事業者が、電話網を介したスカイプの利用を制限したり、アプリケーションのダウンロードを禁止したりしているからだ。
そこで「ネットの中立性」を掲げる米国や欧州の当局はこの状況を懸念し、こうした特定のコンテンツやアプリケーションを遮断する通信事業者の行為を規制していく方向にある。
欧米の通信事業者は今、対応を迫られているというわけだ。米ウォールストリート・ジャーナルの記事によると、欧州では既にドイツテレコムがスカイプを解禁し、その代わり利用料を課すことにしたという。
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