中国の「春節(旧正月)」は欧米発のバレンタインデーと重なったため一層の盛り上がりを見せている。延べ25億人に及ぶ「民族大移動」からは迫力を感じる。知人の多くは帰省しているが、権力とカネを持つ特権階級の人たちは中国の最南端、海南島でバカンスを楽しんでいる。
海南省は1988年に建設された。省全体が「経済特区」というのは中国初、唯一である。年間平均温度は25.4度、亜熱帯気候に属する。筆者は昨年のクリスマスを島の最南端に位置する三亜で過ごしたが、半袖・半ズボンでも平気で、海風が心地よく、生活には最適の場所だと感じた。
旧正月、ホテル代金は最高で1泊75万円にもなる
素晴らしい海が広がる海南島・三亜三亜に別荘を持つ党・軍関係者は多い。知人の多くがあの地で充電している。商人はホテル住まいが多いようだが、その価格には度肝を抜かれた。
5つ星ホテルで、1晩平均1万5000~2万元、3万元クラスが当たり前、最も高い部屋はなんと1晩5万元に達する。
海南省旅行局関係者によると、現在、海南省には9万2000室の部屋があるが、旅行シーズンは通常満室で、供給が需要に追いつかない状況だという。
国営旅行会社に春節期における対日本ツアーのお値段を聞いてみた。5泊6日で平均1万2000~1万3000元だという。三亜の5つ星ホテル1泊分にも満たない計算になる。
筆者が泊まったシーサイドホテルは5つ星で1泊800元だった。それが1月には3000元、春節前には1万元を突破した。上記の常軌を逸する数字も含めて、海南島のホテル事情を尋常ではないととらえるのは、筆者だけであろうか。
中国政府が目指すは「国際観光島」
海南島・三亜のサンセットこの異常さには理由があった。1月4日、中央政府に相当する国務院は「海南省を『国際観光島』として発展させるための若干の意見」というドキュメントを公布した。文字通り、海南島を国際的に地位と影響力のある島に建設しようという「国家戦略」である。
海南島はこれから、融資、財政、税金、土地などあらゆる分野において優遇政策を受けることになる。
中央政府は早速、「国際観光島」建設のために5年間で50億元を海南島に投資することを決定した。
海南旅行に特化したノービザ・免税などの政策も徐々に実施される見通しで、多くの国民が「海南島で外国のブランドが免税で購入できるかも!」と気持ちを躍らせている。
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