発売から最初の週末が過ぎ、その販売台数は既に200万~300万台、あるいは400万台に達したなどと推測されている米アップルの新型スマートフォン「アイフォーン(iPhone)4S」。さっそく世界中のユーザーが新しい端末を使い始めているが、そうしたユーザーが端末に備わっているある新機能に大変驚かされ、今、ネット上で大きな話題になっている。
音声アシスタント機能「Siri」
アイフォーン4Sには、「シリ(Siri)」と呼ばれる音声アシスタント機能がある。
これには、自然な話し言葉を理解する音声認識技術が使われており、会話口調の音声命令で天気予報や株価情報を確認したり、スケジュールを登録したりできるほか、ユーザーの状況に合わせて様々なことを予測、調査し、要望に応えてくれる。
例えば「今週末は傘が必要ですか?」と聞くと、シリにはユーザーが天気予報を知りたがっていることが分かる。
「家に着いたら母親に電話するのを忘れないよう知らせてくれ」と頼めば、シリはアドレス帳から自分の母親の電話番号を探してくれる。「この近辺の道路状況は?」と聞けば、位置情報機能を使って「近辺」を理解する。
と、ここまではアップルの記者発表や同社のウェブサイトの製品情報にも掲載されていた内容。ところが、アイフォーン4Sをさっそく手にしたユーザーが様々なジョークの質問をしてみたところ、実にユーモアに富んだ回答が返ってきて、その頭の良さに驚いているという。
ジョークまで理解? ユーモアに富んだ回答に喝采
例えば、「君の父親は誰?」と質問すると、「あなたです。それより仕事に戻りませんか?」
また英語の早口言葉にある、「ウッドチャック(リス科の動物)が木を投げることができるならば、どれくらいの数の木を投げるのでしょうか?(How much wood would a woodchuck chuck if a woodchuck could chuck wood?)」と質問すると、「その木がアフリカの木か、欧州の木かによって異なります」という具合。