かねて米アマゾン・ドットコムが、米アップルの「アイパッド(iPad)」のような多機能型のタブレット端末を開発中だと噂されていたが、その話が真実味を帯びてきた。
米AOL傘下のテクノロジー系ニュースブログ、テッククランチが、アマゾンの新端末のプロトタイプについてリポートしている。また米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)も、アマゾンが数週間以内に新型タブレットを発表すると伝えている。
価格はアイパッドの半値
テッククランチによれば、アマゾンのタブレットはタッチスクリーンを搭載した7インチ型のカラー液晶を備えている。
基本ソフト(OS)は米グーグルの「アンドロイド(Android)」だが、アマゾンが徹底的に改良を施しているため、ユーザーにはグーグルのOSであることが分からず、むしろユーザーインターフェースはアイパッドに似ている。
価格は250ドルとアイパッドの廉価版の半値。データの保存容量は6ギガバイトとアイパッドの16ギガバイトに比べ少ないが、アマゾンの場合、クラウドサービスを展開することから、それほど多くの容量を必要としないという。
一方、WSJは、アマゾンが新型タブレットの市場投入を視野に入れ、同社ECサイトのデザイン刷新を計画していると伝えている。アマゾンの広報担当者が同紙の取材に応じ、「9月の第1週に新デザインの試験運用を一部のユーザーを対象に始めた」と述べたと伝えている。
新デザインのトップページは、従来に比べ簡素化されている。画面左にあるカテゴリー別のメニューはなくなり、電子書籍や音楽、映像、ソフトウエアといったデジタルコンテンツのネット配信/販売に力を入れた作りになっている。