米アップルのスティーブ・ジョブズ氏がタブレット端末「アイパッド(iPad)」を初めて披露したのは2010年の1月。それから1年半以上が経ち、既にライバルメーカーが多くの製品を市場投入している。
しかしまだ本格的な競合製品と呼べるものは出ておらず、アイパッドの独走は今後も続く――。こうした調査リポートを米国の市場調査会社IHSアイサプライが公表した。
アイパッドのシェア、2011年は7割超
それによると、2011年における世界のタブレット端末の出荷台数は6000万台になる見込み。これは前年の1740万台から245.9%増という数値だ。
IHSアイサプライは前回調査で2011年の出荷台数を5890万台と見積もっていたが、これを上方修正した。
このうちアイパッドの出荷台数は4420万台になると同社は見ている。3月に発売した「アイパッド(iPad)2」は、生産が需要に追いつかないという問題を抱えていたことからIHSアイサプライは当初、アイパッドの出荷台数が4370万台になると考えていた。
しかし今は生産体制が整っており、年末商戦に向けてアップルは需要に十分に応えられるという。
また同社が予測する、タブレット端末の全出荷台数に占めるアイパッドの割合は2011年で74%。その後はライバルメーカーが台頭してくることから2015年には43.6%にまで低下するという。