「今はバブルではない」、ネットスケープのアンドリーセン氏

5月19日にニューヨーク証券取引所に上場し、取引開始ベルに拍手するリンクトインの創業者ら〔AFPBB News

 今年5月に米国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)企業として初めてIPO(新規株式公開)を果たしたリンクトイン(LinkedIn)が、上場後初の決算発表を行った。

 4~6月期の売上高は1年前に比べ2倍超の1億2100万ドル、純利益は同5.1%増の451万ドル、1株利益は0.04ドルだった。

 売上高が1億640万ドル、1株損益は赤字としていたアナリスト予想を覆す好調な決算で、米国SNSの収益性の高さを示す結果となった。

 リンクトインは5月19日に米ニューヨーク証券取引所に上場した。初日の株価は公募価格の2倍超に上昇し、時価総額が89億1000万ドルになるなど話題を呼んだ。今回の決算発表日の8月4日時点でも株価はほぼ同水準で推移しており、同社への期待感は変わらない。

ユーザー6割増、海外展開も積極的に

 リンクトインはビジネスに特化したSNS。ユーザーはサービス内で履歴書を公開したり、会社の同僚や取引先と連絡し合ったりしている。また企業の採用活動の場ともなっている。

 その同社は現在3つの収益基盤を持っている。(1)雇用支援サービス、(2)サイト内広告、(3)会員向け有料サービスだ。このうち主力となっているのが雇用支援サービスで、この事業の4~6月期の売り上げは5860万ドルとなり、全売上高の48%を占めた。

 またこの3カ月間で会員数が1年前から61%増え1億1580万人となり、月間訪問者数も同83%増の8180万人、ページ閲覧数(PV)も同80%増の71億PVと好調に推移している。