各経済官庁が「設置法」に基づく強力な権限を持つ「日本株式会社」とは異なり、「中国株式会社」の経済政策は政治レベルで決定される。実務こそ各経済官庁のエコノミストが担当するものの、実質的な政策立案権限は共産党政治局委員とその側近が握っているからだ。

胡錦濤の経済チーム

中国の内需拡大政策が奏功、1-4月の都市部固定資産投資前年比30%増

中国経済は急速な回復を見せ始めた(写真は広東省深セン市の港)〔AFPBB News

 中国経済は本年(2009年)1~3月の最悪期を脱し、予想以上の早さで回復し始めた。リーマン・ショックに端を発した沿岸部の大幅な輸出減少も、内陸部の大規模な内需拡大により相当程度補完されている。様々な批判はあるものの、過去半年間の経済政策は概ね正しかったと言ってよいだろう。

 国民生活の向上に伴い、国内の潜在需要が順調に拡大しているのだから、当然といえば当然かもしれない。しかし、この間、胡錦濤政権の経済チームが果たした重要な役割も正当に評価すべきだ。現在温家宝首相の下で中国経済の実質的舵取りを担っているのは次のような面々である。

●李克強 国務院常務副総理
1955年安徽省出身、共青団グループ、北京大学卒、法学博士、経済学博士、中央政治局常務委員

●回良玉 国務院副総理(農業担当)
1944年吉林省出身、回族、吉林農業学校卒、農業の専門家、中央政治局委員

●張徳江 国務院副総理(対外経済・貿易担当)
1946年遼寧省出身、延辺大学朝鮮語学部卒、金日成総合大学留学、中央政治局委員

●王岐山 国務院副総理(マクロ経済・金融担当)
1948年山西省出身、高級経済師、清華大学経済管理学院教授、中央政治局委員

●張平 国家発展改革委員会主任
1946年安徽省出身、中等専業学校卒、国家発展改革委員会副主任、国務院副秘書長

●謝旭人 財政部部長
1947年浙江省出身、浙江大学経済学部卒、高級経済師、国家税務総局長、中央委員

●周小川 中国人民銀行行長
1948年生まれ、清華大学卒、経済管理学博士、中国建設銀行行長、中国証券監督管理委員会主席

●陳徳銘 商務部長
1949年上海出身、南京大学卒、経済管理学博士、国家発改委副主任、商務副部長、中央候補委員