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 価値観の多様化などを背景に、従来のマネジメントが通用しなくなってきている。本稿では、『一流のマネジャー945人をAI分析してわかった できるリーダーの基本』(越川慎司著/日経BP)から、内容の一部を抜粋・再編集。目覚ましい成果を上げ続けるリーダーに共通する働き方をAIで分析・検証して導き出された「これからの時代に必要なリーダーの行動原則」を紹介する。

 うかつなことを言えず、弱い姿も見せられない――。多忙で孤独になりがちなリーダーが、時間をつくってでも持つべき場所とは?

「余計なひと言」が人間関係を悪化させる

 職場でのやり取りや友人との会話で、ふと口にしたひと言が相手の気分を害し、関係を悪化させてしまうことがあります。

「余計なひと言」は、言われた側の心に意外なほど深い傷を残す場合もあるため注意が必要です。

 本人に悪気はなくても、相手には無神経に聞こえ、一瞬で不信感が芽生えることも珍しくありません。

 たとえば仕事の場面で、メンバーや同僚に「やる気が足りないんじゃないの?」と投げかけると、それまで良好だったチームワークにひびが入る恐れがあります。

 リーダーとして指摘が必要な場面であっても、表現を誤って伝えると、相手は「責められている」と感じてしまいます。

 特に忙しさやストレスが高まっているときほど言葉選びが乱暴になりやすく、「つい言い過ぎた」と後悔する結果になりがちです。

 雑談でも「余計なひと言」は起こりやすいものです。