メンバー一人ひとりが自ら考え、協働する組織にするためにはどうすればよいか?Summit Art Creations/Shutterstock.com
価値観の多様化などを背景に、従来のマネジメントが通用しなくなってきている。本稿では、『一流のマネジャー945人をAI分析してわかった できるリーダーの基本』(越川慎司著/日経BP)から、内容の一部を抜粋・再編集。目覚ましい成果を上げ続けるリーダーに共通する働き方をAIで分析・検証して導き出された「これからの時代に必要なリーダーの行動原則」を紹介する。
パフォーマンスの向上には「やる気」が必要だとは限らない。安定して高い生産性を発揮するチームづくりのコツとは?
やる気に頼らず成果が出る4つの習慣
「やる気がないと、成果は出ない」、多くのリーダーがこう考えがちです。
しかし、弊社が2019〜2023年に実施した「チームパフォーマンス実態調査」(対象 全国312社)で、この常識を覆す発見がありました。
モチベーションが低い状態でも高いパフォーマンスを維持できるチームが存在したのです。
それらのチームに共通する行動習慣が、次の4つでした。
1. 明確な行動規範
東海地域にある従業員50名規模の金属加工会社では、社員の「やる気」に頼るのではなく、「これをやれば必ず結果が出る」という行動のルールを確立していました。
その仕組みについて、工場長はこう語ります。







