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約1800年前、約100年にわたる三国の戦いを記録した歴史書「三国志」。そこに登場する曹操、劉備、孫権らリーダー、諸葛孔明ら智謀の軍師や勇将たちの行動は、現代を生きる私たちにもさまざまなヒントをもたらしてくれます。ビジネスはもちろん、人間関係やアフターコロナを生き抜く力を、最高の人間学「三国志」から学んでみませんか?
草鞋を売っていた少年が、天下の一角に名乗りを上げる
三国志で蜀の皇帝となる劉備が、貧しい家の生まれであることはよく知られています。184年の黄巾の乱で討伐軍として挙兵、猛将関羽と張飛という左右の武将とともに、乱世の中を流浪しながら各地で戦います。
各地での勇戦もむなしく、劉備軍団は長期間にわたってうだつが上がらない状態を続けます。198年からしばらく、劉備は曹操の配下であったこともあります。その劉備と彼の軍団が日の目を見るのは、208年に諸葛亮を迎えてからです。諸葛亮の天下三分の計と呉との同盟で、天下分け目の戦いとなった赤壁で勝利。
劉備軍団の飛躍は、赤壁の戦いのあとも続きます。209年から始まる新たな局面では、荊州南部から本格的な攻略を開始。以後10年近く、破竹の勢いで勢力を広げ、劉備が219年に漢中王になるまで劉備軍団の勢いは続きます。