近年では、この流れが銀行や保険などの金融サービス、製造、ヘルスケア、コンサルティングや人材サービスなどのビジネスサービスにも広がってきており、イノベーター理論でいうと、アーリーマジョリティの段階にすでに入っています。世界的に見ると米国が最も成熟している地域ですが、欧州やインドなどのアジア諸国のIT企業でも積極的に取り組んでいます。

 世界最大規模のICT(情報通信技術)リサーチ&アドバイザリー企業であるガートナーの予測によると、2025年までに世界で最も成長率の高い企業の75%がRevOpsモデルを導入するといわれています。

■ グローバルのRevOps専門チームによるデータ活用

 売上成長においてレベニュー組織の強固な連携が重要であることは理解いただけたかと思います。収益性のあるマーケットに対して、組織で一枚岩になって一貫した活動となるよう取り組む必要があります。

 そのため、RevOpsの方法論に注目が集まり、多くの企業でRevOpsが組織化されています。組織名称はRevenue Strategy & OperationsやGTM Strategy & Operationsなど企業によって異なりますが、LinkedIn(リンクトイン)で検索するとアマゾン、グーグル、マイクロソフトなどはもちろん、スタートアップ企業においてもRevOpsが組織化されていることがわかります。

 米国のデータオートメーションプラットフォームであるOpenprise(オープンプライズ)の2024年の調査※ 1によると米国でRevOpsの部門または役割があると答えた企業は67.5%にのぼりました。

※ ガートナーの予測 出所:ガートナー「Gartner Predicts 75% of the Highest Growth Companies in the World Will Deploy a RevOps Model by 2025」

※1 出所:「The 2024 State of RevOps Survey」( RevOps Co-opとMarketingOps.comに属するコミュニティメンバー数百名に対する調査結果)