※本動画コンテンツは、2022年12月9日に配信したJBpress/JDIR主催「第2回 建設DXフォーラム~デジタル化の推進で実現する建設業の⽣産性向上とサステナビリティ経営~」の基調講演「大和ハウス工業がDXで進める建設業の働き方改革」のアーカイブ配信です。
大和ハウス工業は、住宅だけでなく、商業施設や物流施設など幅広いジャンルの建物を手掛ける総合住宅メーカーです。当然、DXで取り組むべき領域は多岐にわたりますが、同社上席執行役員・技術統括本部副本部長の河野宏氏は、DXのターゲットを現場業務の改善に絞っています。
働き手不足が予想される将来に事業を成長させるためには、働く環境を改善して魅力ある職場にすることが喫緊の課題だからです。
現場の働き方を改善する取り組みは、「デジタルコンストラクション」と呼んでいます。まず、人手に変わってカメラやIoTデバイスによる監視や、ロボットによる施工の支援など、現場作業そのものを自動化する取り組みがあります。加えて、業務を効率的に進めるために必要な指示書、報告書などのドキュメントをポータルサイトで共有し、連絡手段にチャットなどを利用して作業効率を高める取り組みも進めます。
現場の情報をデジタルで共有するには、設計情報もデジタルで管理されていなければなりません。そこで同社は、建設業界を挙げて進められているビルディングインフォメーションモデリング(BIM)のデータを情報共有基盤に接続し、デジタルプラットフォーム上で共有する仕組みを開発しています。
上流の設計部門が生成するデータと、施工現場から得られるデータを一つのプラットフォームに集約し、フィードバックを繰り返すことで作業効率を改善し、手戻りのない円滑な業務を目指しています。
これらの取り組みを中心に、大和ハウス工業が進める建設DXの現状と将来像について、河野氏が詳しく解説します。