※本動画コンテンツは、2022年2月28日(火)に配信したJBpress/JDIR主催「第1回戦略人事フォーラム」の特別講演3「積水ハウス流、戦略人事 ―戦略を実行できる組織―」のアーカイブ配信です。 

 積水ハウスでは「『わが家』を世界一幸せな場所にする」というグローバルビジョンのもと、「積水ハウスを世界一幸せな会社にする」という戦略人事の取り組みが始まっています。戦略人事とは、「戦略を実行できる組織をつくること」であり、その鍵となる組織風土と、それを導くリーダーを育てるためのチャレンジでもあります。

 推進に当たっては、人事の専門家集団であるCoE(センター・オブ・エクスパティーズ)が人事施策や制度をつくり、HRBP(ヒューマンリソーシーズ・ビジネスパートナー)が組織に入って人事制度を浸透させ、その成果や課題をCoEにフィードバックするサイクルを回すというものです。同時に、採用、配置、育成、評価といった、タレントマネジメント体系の整備も不可欠です。

 グローバルにおける日本の経済力、国力が低下し、現在の厳しい状況を招いたのは、人事が個人の力を組織に生かせなかった結果です。日本のマネジメント慣行はガラパゴス化しており、世界市場での競争力復活に向けても組織改革は喫緊の課題といえます。

 現在、積水ハウスの人事戦略の軸となっているのは、「自律的なキャリア形成のサポート」であり、社員が「自分で決める」ことが幸せにつながります。その根幹を支えるのが「キャリア面談」です。上司が部下の話をとことん聞き取り、自発的な行動と内省による成長を促す。これを徹底した結果、日本の組織の改革の妨げになる「同調圧力」も弱まり、「言いたいことを自由に言える」心理的安全性が保たれるといいます。積水ハウスでは今、社員の間にこのキャリア面談のカルチャーが醸成されつつあります。

 本動画では、積水ハウス株式会社 執行役員 人財開発部長の藤間美樹氏が、同社の戦略人事について、背景から具体的施策までを解説します。経営戦略と連動した人事施策のもたらす成果は、これから戦略人事を追求しようとする日本企業にとって、重要な示唆を与えてくれます。