※本コンテンツは、2023年1月18日(水)に開催されたJBpress/JDIR主催「第4回金融DXフォーラム」の特別講演2「損保ジャパンのサステナビリティ経営」の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています。

 昨今新たな波として話題のSX、いわゆるサステナビリティトランスフォーメーションについて語るのは、損保ジャパンの取締役常務執行役員 CHRO・CSuO(Chief Human Resource Officer / Chief Sustainability Officer)である酒井香世子氏です。

 SOMPOのパーパスは「『安心・安全・健康のテーマパーク』により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことができる社会を実現する。」です。DX の実現に向け、損保事業から得られる事故や災害などの膨大なデータを活用した、リアルデータプラットフォームの構築を通じ、既存事業の変革や新たな事業の創造にも取り組んでいます 。

 損害保険は「インフラのインフラ」であり、SDGsやサステナビリティとの親和性が高いビジネスです。しかしサステナビリティの取り組みをさらに加速するために不可欠なのは、やはりトップのリーダーシップ。複雑でさまざまな利害関係が折り重なる地球環境問題は、1社だけではとうてい解決し得ない課題です。SOMPOグループの「市民のための環境公開講座」「CSOラーニング制度」「SAVE JAPANプロジェクト」といったプロジェクトはどれも長く継続しており、サステナビリティの取り組みの大きな特徴となっています。

 SOMPOのマテリアリティ(重要課題) は、アカデミア、NPO、企業、投資家、そして社員など、さまざまなステークホルダーとの対話を重視して決定されます。特に保険業界に貢献が求められている気候変動の取り組みについては、SOMPOグループでは「SOMPO気候アクション」として取り組みを加速。「適応」「緩和」「社会のトランスフォーメーションへの貢献」を柱に、 緩和対策商品である「ONE SOMPO WINDサービス」を提供するとともに、適応対策商品である「SORAレジリエンス」の提供も予定しています。

 損保ジャパンは長年の取り組みによって築き上げたステークホルダーとのパートナーシップによって、環境・経済・社会の持続可能性に配慮した取り組みをすすめ、人と自然が調和したレジリエントな社会を実現したいと考えています。現在は岡山における災害に強い地域社会に向けた協働の仕組み、「損保ジャパン大学」の開校、社内副業制度「SOMPOクエスト」、「The Action!~SDGsカードゲーム~」 の開発、アカデミアとの協業などの、さまざまな取り組みを進めている損保ジャパン。SX推進にあたり特にこだわってきた3つのポイントや、ブランドスローガン「Innovation for Wellbeing」にこめられた思いについて、酒井氏が語ります。