※本動画コンテンツは、2022年8月24日(水)に配信したJBpress/JDIR主催「第3回金融DXフォーラム」の特別講演V「DBS銀行のデジタルトランスフォーメーション(DX)」のアーカイブ配信です。

 シンガポールのシンガポールの系開発銀行として設立されたDBS銀行は、AmazonやGoogleがIT企業でありながら、決済などの銀行機能を持つことに脅威を感じ、デジタル化へ大きくかじを切りました。精力的にDXを推し進めた同行は、ついに専門誌「ユーロマネー」に「世界最高のデジタルバンク」として選出されるまでに成長します。

 同行は「Live More, Bank less」を掲げ、銀行機能を黒子にして顧客の生活の中に織り込むことを目指しています。現在は200以上のAPIを公開し、法人と自行のシステム機能を共有するエコシステムによって、DBS銀行の名を冠さずにさまざまな商品・サービスに銀行機能を提供しています。

 また、同行のDXの原動力は「芯までデジタル」という徹底したIT技術の取り込みと、顧客接点のデジタル化およびデータ収集・分析を基盤にした「カスタマージャーニーの重視」、そして「3万3000人のスタートアップ精神」という全社員のマインドセットです。それらを支えるのは、システム開発の手法であるアジャイルを全ての業務に適応する試みや、習得重視の徹底的なIT教育、顧客志向、データドリブン、そして全てのプロジェクトを定量的に評価してフィードバックする試行錯誤のカルチャーです。

 今後も同行は年間利益の10~20%をデジタルに投資していきます。現在、注力しているのは、暗号資産、分散台帳技術※1、カーボンクレジット※2の3領域。これらの取り組みは、すでに顧客向けのサービスとして実現しつつあります。

※1 分散型のデータベース(台帳)を実現する、暗号資産(仮想通貨)の基幹技術。
※2 温室効果ガスの排出削減量などをクレジット(排出権)として発行し、主に企業間で取引可能にする仕組み。

 本動画では、DBS銀行東京支店在日代表Ken Foo(ケン・フー)氏が、自ら体験した同行のDXの全貌と今後のデジタル戦略を詳細に語ります。