米国の主な動画配信サービス

○ネットフリックス

○ウォルト・ディズニーの「Disney+」
  傘下にHulu、ESPN、映画・テレビの21世紀フォックス

○アマゾンの「Prime Video」
  22年3月にメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)の買収完了

○アップルの「Apple TV+」

○ワーナー・ブラザース・ディスカバリー※の「HBO Max」と「discovery+」
 ※22年4月にAT&T傘下ワーナーメディアとディスカバリーが合併して誕生
 傘下にワーナー・ブラザース

○コムキャスト(米CATV最大手)傘下NBCユニバーサルの「Peacock」   傘下にユニバーサル・ピクチャーズ

○パラマウント・グローバル(旧バイアコムCBS)の「Paramount+」
  傘下にパラマウント・ピクチャーズ、CATVのShowtime(ショウタイム)

他社との連携、さまざまな露出を模索

 こうした中、違う業界の企業同士が提携し、自社サービスに他社の動画配信を取り込んだり、自社動画サービスを他社の統合ネットサービスに組み込んだりする動きが広がっている。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、米小売り最大手ウォルマートは、会員プログラム「Walmart+」の新たな特典として、動画配信の導入を検討しており、ディズニーやコムキャスト、パラマウント・グローバルの幹部らと協議している。

 ネットフリックスは、米通信事業者のベライゾンと提携し、ベライゾンのサブスクコンテンツ統合管理サービス「Plus Play」に参加した。

 ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、ワーナーメディア時代にHBO Maxのアマゾンへの提供を中止した。だが現在同社は、Prime VideoチャンネルでHBO Maxを復活させるための交渉を行っているという。

 また、各社が自社の各種動画サービスをパッケージ化して提供する動きも広がっている。例えばディズニーはDisney+、Hulu、ESPN+をバンドルし、それぞれ個別に契約するより安価に提供している。パラマウント・グローバルは近く、Paramount+内で、Showtimeなどの動画配信を提供する計画だという。