ピアノ界最大のイベントであるポーランドのショパンコンクールも、デジタル化の中で進化を遂げている。元日銀局長の山岡浩巳氏が解説する。連載「ポストコロナのIT・未来予想図」の第61回。

 コロナ禍の中で昨年から1年延期され、今年にずれ込んだイベントとしては、オリンピックとともに、ショパンコンクールもあります。

 オリンピックは4年に一度ですが、ポーランドで開催されるショパンコンクールはさらにインターバルが長く、5年に一度のイベントです。さらに、今年のショパンコンクールは6年振りということで、大きな注目を集めました。加えて、今回、多くの日本人参加者が決勝ないしその手前まで進出したことも話題となりました。

©️ショパン協会