アマゾンのスマホアプリ(写真:ロイター/アフロ)

 米アップルが米アマゾン・ドット・コムの要請に応じ、不正レビュー検出アプリを、アプリ配信サービス「App Store」から削除した。米CNBC米シーネットなどが7月16日に報じた。

AIで信頼度分析も、アマゾンが削除要請

 アップルが削除したのは「Fakespot(フェイクスポット)」と呼ばれるアプリ。アマゾンのEC(電子商取引)サイトに投稿されるカスタマーレビューをAI(人工知能)を使って分析し、その信頼度を「A」~「F」の6段階で評価。アマゾンでの評価との違いを利用者に指摘する。不正が疑われるレビューについては、信頼のおける出品者の商品を案内するという。

 だが、アマゾンによると、Fakespotのレビュー分析で「信頼できない」と判断されたものは、その8割が不正確。「Fakespotは顧客に誤解を与える情報を流し、出品者のビジネスに悪影響を及ぼしている」とアマゾンは批判している。

 アップルのApp Storeガイドラインでは、虚偽情報を広めたり、許可なく他社のサービスにアクセスしたりするアプリを禁じており、アップルはこの規則に準じてFakespotをストアから削除した。

 一方で、FakespotのCEO(最高経営責任者)は、「消費者には、偽レビューや偽造品を知る権利がある。詐欺商品は消費者に害を及ぼす。アマゾンのシステムは壊れている」と反論している。

 アップルのスマートフォン「iPhone」向けのFakespotは数年前に公開された。これまでに約15万回ダウンロードされ、会社は500万ドル(約5億5000万円)以上の資金を調達している。

SNSでサクラレビュー取引横行

 こうしたアプリが人気を博す背景には、「サクラレビュー」とも呼ばれる偽レビューのまん延がある。最近は米フェイスブックなどのSNS(交流サイト)上で、製品やサービスのレビューを違法取引する行為が横行している。アマゾンもこれを懸念しており、SNS運営会社に対策を強化するよう求めている。