新規デジタル事業を量産!知られざる“黒子”企業

スタートアップなら全方面支援、大手なら「代理出産」して売却

栗原 雅/2020.9.28

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 スタートアップ企業でも大手企業でも、新規事業を軌道に乗せることはなかなか難しい。さまざまな事業の立ち上げを“黒子”として手助けしている“知る人ぞ知る企業”が、2013年設立のボーンレックスだ。同社が支援してきた顧客企業のリストには、革新的な製品やサービスを生み出して話題となったスタートアップ企業だけでなく、通信会社や商社など国内の名だたる企業がずらりと並ぶ。

 スタートアップ企業の場合は、スタート時点から一定の売り上げ規模に達するまで、資金調達や製品開発、マーケティングなどの実務を一緒になって遂行していく。

 大手企業に対しては、企業に代わって新規事業を“代理出産”する。大手企業とともに新たな事業を企画しながら、ボーンレックスが実際に事業を立ち上げ、継続的な成長を見込めるようになった段階で大手企業に買い取ってもらう。

 ボーンレックスは現在、数十件の新規事業の立ち上げプロジェクトを並行して進めている。その大半が、デジタルテクノロジーを活用した製品やサービスに関するプロジェクトだという。同社を率いる代表取締役の室岡拓也氏に、新規事業の立ち上げ支援サービスの内容について聞いた。

ボーンレックスの室岡拓也代表取締役

デジタル技術を活用したビジネスの立ち上げ支援が多い

――デジタルトランスフォーメーション(DX)関連の事業創出を数多く手がけているそうだが。

 必ずしもデジタル関連ビジネスの立ち上げに特化しているわけではありません。保育園や外食産業の支援もしています。しかし、これまで手掛けたプロジェクトや、現在進行中あるいは準備中のプロジェクトの多くが、デジタル技術を活用した製品やサービスであるのは確かです。

 一例を挙げると、cocoa motors.が開発した電気自動車(EV)の「WALKCAR」です。スノーボードのような形をして、人が立って乗るタイプのEVで、ノートパソコンほどの大きさなので、容易に持ち運ぶこともできます。このビジネスには開発当初から深くかかわってきました。

ボーンレックスが開発を支援したcocoa motors.の電気自動車(EV)「WALKCAR」(cocoa motors.提供)