NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とPwCコンサルティングは2020年4月27日、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する新サービスを発表した。2020年度中のサービス開始を目指し、メーカーとサプライヤーが参加するマーケットプレイス「デジタルマッチングプラットフォーム(設計/調達DX)」を展開する。
デジタル化された設計データやAI(人工知能)を活用して、メーカーにおける設計・調達業務とサプライヤーにおける見積もり・受注業務の効率化を図る。利用企業は、従来の取引にとらわれず柔軟に受発注相手との関係を構築しながら調達の最適化や安定した受注、設備の有効活用が期待できる。
具体的には、データの収集や蓄積、分析などデータ利活用に必要な機能を備えたNTT ComのDX基盤のひとつ「Smart Data Platform」を使用する。
両社は7月に新サービスの実証実験を始める。実証実験は数社のメーカーと、そのメーカーと取引があるサプライヤーが参加する見込み。NTT Comの赤堀英明スマートファクトリー推進室長は、「今後数年で100億円規模のビジネスに育てていきたい。そのために数千社の参加を目指していく」と意気込む(写真1)。
写真1:NTTコミュニケーションズの赤堀英明スマートファクトリー推進室長
見積もり回答の労力軽減や集中購買の促進にAIを活用
「デジタルマッチングプラットフォーム(設計/調達DX)」は当初、見積もり依頼や回答をやり取りしながらメーカーとサプライヤーをマッチングするマーケットプレイス機能を提供する(図1)。加えて、業務効率を高めるいくつかの機能を同プラットフォームに実装する。
図1:デジタルマッチングプラットフォーム(設計/調達DX)のイメージ(NTTコミュニケーションズ、PwCコンサルティング提供)
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