キャズムを越えて本格普及へ!VRの活用トレンド

VR技術の活用が進むと、ビジネスシーンはどう変わるのか

JBpress/2020.3.26

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物件の内覧や大学の体験授業をVRで実施

 実際の利用者にVRコンテンツの最大の魅力を聞くと、その多くが「没入感」というキーワードを口にする。そして、ハードとソフトの双方が急発展を遂げた今、数年前に開発されたVRコンテンツとは比べ物にならないくらい高品質な体験がもたらされているようだ。こうした品質向上の動きを受けて、ビジネスシーンにおける活用事例も増えている。

「例えば、賃貸物件の内覧をVRで行うサービスがあります。気になっている複数の物件を自宅から直接内覧し、そのまま賃貸契約を結べるようなサービスも既に出てきています。この他、施行前の段階で家を建てた後の生活イメージをVRでプレゼンテーションする、といったことも行われています。まだ建設前のタワーマンションの40階の部屋を買おうかどうか悩んでいる方に対して、そこからの景色をVRで体験してもらう例も登場しています。ここではドローンを地上40階の高さまで飛ばし、それを基にVRコンテンツを制作しているようです。

 このように、見えなかったものを見えるようにできることは、VR技術の一つの特長といえます。これまではパンフレットを見せて販売していたものが、本物に近い空間を体感してもらって販売できるようになる。"想像"してもらうのではなく"体験"してもらった上で購入の決断をしてもらえるようになるので、営業する側に必要なスキルも変わってくるのではないでしょうか」(赤津氏)

  こうした新たな潮流は、不動産や建設業界のみならず、教育分野にも見られるという。

「例えば、海外へ留学に行こうかどうかと悩んでいる方が、現地の大学の授業の様子をVRで体験する例もあります。いずれは、リアルタイムで実際の授業にVRで参加する例も出てくるでしょう。そうなれば、その場で挙手をして現地にいる先生に質疑応答したり、現地にいる生徒と英語でディスカッションしたり、といったこともできるはず。リアルタイムで授業を体験し、留学先を検討するといった動きが広まれば、留学を斡旋するエージェントの方々の働き方も変化するはずです」(赤津氏)