・Specific(具体的に)
 誰が読んでも分かるような、明確で具体的な表現や言葉で書き表す。

・Measurable(測定可能な)
 目標の達成度合いが本人にも上司にも判断できるよう、その内容を定量化して表す。

・Achievable(達成可能な)
 希望や願望ではなく、その目標が達成可能な内容かどうかを確認する。

・Realistic(現実的な)
 設定した目標が実現可能なものかどうかを確認する。

・Time-bound(時間制約がある)
 いつまでに目標を達成するか、その期限を設定する。

 つまり、SMARTの世界観は、「あるべき未来は、具体的な目標を設定し、それをさらに具体的にブレークダウンした計画によってのみ達成できる」という信条に基づいています。

 一方、全く正反対の信条に基づいて新規事業アイデアを育てていく会社があります。米Alfabet傘下の企業、X(旧Google X)です。

 Xは、Googleにおける開発プロジェクトのうち、特に未来的な技術の開発に取り組んでいる組織です。Xでの研究テーマは外には発表されていませんが、自動運転が話題に上るずっと前から自動運転についてのプロジェクトがあり、2014年に取材が許された米ファスト・カンパニー誌によると、その他に配達ドローンや「Wi-Fiバルーン」「血糖値をモニターできるコンタクトレンズ」などのプロジェクトがあるとされています。