楽天オーネットが行なった調査「第20回 新成人意識調査 2015年新成人の恋愛・結婚意識」によれば、若者の恋愛離れが進んでいると言う。交際相手がほしいという気持ちが、2000年の90.0%から2015年は62.6%と大幅に減少。3人に1人は、異性と交際したいと思っていないようだ。

若者が恋愛から離れているとは言うものの、2012年度に新語・流行語大賞にノミネートされた「街コン」を筆頭に恋愛に関するサービスが多く存在している。Webで検索してみると、プロポーズ手伝いや、ラブレター代筆屋なんてものまである。

ここ数年では、AI(人工知能)を使った恋愛に関するサービスも出てきている。「AI×恋愛」サービスには一体どのようなものがあるのだろうか。

友達よりも頼りになる恋愛アドバイザー「オシエル」

2016年9月6日にNTTレゾナントが生み出したのが、恋愛の悩みにAIがアドバイスを提供してくれる「オシエル」。投稿された質問内容を理解し、同社が運営するQ&Aサイト「教えて!goo」が持つデータを活用して、最適な回答をしてくれるため、即座に的確なアドバイスを得ることができる。

回答までの手順は以下の通り。

1.過去3000万件のQ&Aデータを利用し、カテゴリごとに単語の意味合いを学習
2.回答全体ではなく回答の一部(一文レベル)と質問の関係を学習
3.マッチングが高い回答文集合を基にした文生成と、回答文間の組合わせ最適化により最終的な回答を生成

このAIは回答を「共感」「結論」「理由」「励まし」の4つの要素で構成しており、相談者の気持ちに寄り沿った回答をしてくれる。対人だと相手を傷つけないように遠回しにアドバイスをするなど、的確な回答がもらえないようなこともあるだろう。AIなら客観的にアドバイスをしてくれるので、本気度の高い場合こそ利用したいサービスだ。