インテルは、世界標準のIoTプラットフォームを採用した家庭向け宅内IoTプラットフォームの実証実験を、2017年4月より関西電力をはじめとするクラウドおよびハードウェア事業会社の協力のもと開始すると発表した。
インテルのエネルギー業界への取り組みのひとつにスマートホームがある。スマートホームの価値は、安全と安心を担保、豊かな生活とともに日々の家事を楽にといった人々の本当のニーズにこたえることとしている。
スマートホーム実現のために、宅内インフラを確立し多種多様のデバイス相互接続性とセキュリティーの担保を目指す。また、事業の継続と拡張を可能にするエコシステムを作ることでビジネスモデルの策定も狙っている。
今後、家庭でのIoTの活用を見込み、オープンなIoTデバイス接続環境下でも、個人情報データの優れた保護と秘匿性の確保を可能にする宅内IoTプラットフォームの検証を実施ししていく。
実証実験の概要は以下の通り。
■関西地区のファミリー世帯100戸において、インテル Atomプロセッサー搭載のゲートウェイ、インテル Quarkプロセッサー搭載の環境センサーの設置
■IoT標準化団体であるOCF(Open Connectivity Foundation)の仕様に準拠したオープンソースプロジェクトを日本で初めて宅内ゲートウェイのプラットフォームとして採用した異種デバイス間の相互運用性の検証
■宅内ゲートウェイの制御による、宅内で収集されるデータの保護と匿名化
■本実証に参加するサービス事業社へのオープンなアプリケーション開発環境とAPIの提供に加え、これらを通じて開発される新しいサービスの検証
本実証実験での協力会社は3社。
関西電力:「はぴeみる電」を家庭向けサービスの提供窓口として提供する。
Kii株式会社:IoTクラウド環境の提供する。
ぷらっとホーム株式会社:実証用宅内IoTゲートウェイを提供する。
実証実験は、2017年4月から環境を構築し、モニター世帯に9月から2018年3月までの期間で行われる予定だ。
関西電力
https://kepco.jp/
ぷらっとホーム
http://www.plathome.co.jp/