IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

イノベーション
2017.02.24

世界と同じ土俵に立てない? 1年遅れの日本のAI開発
パワーゲームと化したAI開発で日本の勝機はどこにあるのか

BY

現在のAI開発はパワーゲーム

「1番の理由はAIを学習させるデータをもっていないことです。現在のAIはディープラーニングと呼ばれる機械学習技術の進化によって、画像や音声の認識率が格段に上がりました。ただ、学習には大量のデータが必要不可欠。日本企業は膨大なデータを収集できるビジネスモデルがなく、学習データがありません」(中島氏)

米国では、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)と呼ばれる4大IT企業が、世界中のユーザーがスマホやパソコンなどのインターネット上で入力するテキストデータや、音声や映像などの膨大なバーチャルデータを収集し、画像認識や音声認識などのAI開発に役立てている。

中国では国主導で大量のデータを確保している。たとえば、中国の国家公務員に採用されるためには標準的な中国語を話せることが必須のため、年間100万人以上がスピーキング試験を受験している。中国政府はその音声データを収集できるのだ。

「日本には大量にデータが集められるような仕組みがほとんどありません。それどころか、個人情報保護の観点から企業が持っているデータの利活用が厳しく制限されています」(中島氏)

実際にJR東日本がICカード乗車券「Suica」の乗降履歴を日立製作所に販売したところ、個人情報保護法に違反する可能性があるとユーザーからの指摘があり、販売中止にまで追い込まれた。個人情報が漏れているわけではなかったが、ユーザーから許諾が取れていないデータを使用することはできなかったという。

そのほかにも大量のデータをディープラーニングで学習させるには大規模なサーバ設備や、高性能の計算機、大量の人材が必要になる。そのため、資金力に余裕があるグーグルなどの米国企業がどうしても強い。

JBPRESS

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

中部電力が取り組む「コト売り」とIoTやクラウドの使い方
これが製造業DXのすべてだ!生産ライフサイクル管理からVRまで、全方位で提供
IoTは誰のため
東芝デジタルソリューションズ、ビッグデータ・IoT向けスケールアウト型分散DB「GridDB」機能強化版を提供開始
マルウェア感染済みのIoT機器ユーザーに注意喚起、総務省などが「NOTICE」に加えて新たな取り組み 
エッジ・コンピューティングはなぜ重要か? ガートナーが解説する4つのポイント
「IoTセキュリティに新技術基準」、総務省 竹内サイバーセキュリティ統括官に聞く
台湾AppWorks(之初創投)、AI・IoT・ブロックチェーン・仮想通貨に特化した第18期のデモデイを開催——25組中18組を海外勢が占める
Huawei独自OS登場の真実味と虚構。Androidベースならば可能性はあるかもしれない(本田雅一)
モノをなくしたらスマホに通知するIoT紛失防止デバイス
米Multi-Tech、LoRaWANで日本市場に本格参入
東京の地震データを改ざん不能なブロックチェーンに記録開始、ツバイスペース
UR都市機構がセンサー42個装備のスマートホーム--昭和30年代の暮らしと比較も
全米最大のホームセンター「ホームデポ」が発見した“3種のスマートホームユーザー”
日本郵船が取り組む「船舶IoT」とは何か?主要システム「LiVE」「SIMS」の役割とは
エクストリームネットワークス、IoTデバイスを安全にネットワークにつなぐアダプタなどを発表 | IT Leaders

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。