
かつて大きな成果を生み出した「昭和型の優秀な人材=オールドタイプ」の文化が根強く残る中、これからの時代に求められるニュータイプの人材、リーダーとはどのようなものか。その思考と行動様式、なぜニュータイプが求められるのかについて、ライプニッツ代表取締役の山口周氏に聞いた。
「商品」や「戦略」より業績にインパクトを与えるもの
企業の持続的成長に向け、「ニュータイプ」のリーダーの選出が重要だという話をするにあたって、まずお伝えしたいのは、組織の業績に最も大きなインパクトを与えるのは、「商品」でも「戦略」でもなく、「組織風土」だということです。
組織風土は、社風ではなく、例えばビジョンの浸透度合いや、成果を上げた人がフェアに評価される「フェアネス」があるかどうか、といった組織のコンディションを指します。組織風土は、業績変動の最大3割を説明すると言われています。
つまり、業績を上げるには、組織風土に注目すると良いわけです。では、この組織風土をどう良くするかですが、組織風土の変動の最大7割を説明する因子は、リーダーシップのスタイルだと言われます。
リーダーがどういう言動をとるかが、組織風土に大きな影響を与えるわけです。ですから、改めて、人事組織が経営においていかに重要であるかが認識されるでしょう。







