マツキヨココカラ&カンパニー取締役 グループ営業企画統括副統括の松田崇氏(撮影:宮崎訓幸)
リアルとデジタルを融合させたサービスの展開を図るマツキヨココカラ&カンパニー。データの収集とマーケティングへの活用を積極的に進めているが、同社のデジタル戦略を統括する松田崇取締役は「デジタルは手段」と言い切る。
では、その目的は何なのか? そして、その実現のためにデジタルを実際にどのように活用しているのか? これまでの取り組みと現在の戦略について話を聞いた。
デジタルはあくまでも「手段」
――マツキヨココカラ&カンパニーは、これまでどのようにデジタル化を進めてきたのですか。
松田崇氏(以下敬称略) 2024年3月実績で、グループ会員数は2342万人、顧客接点数は約1億4000万に上ります。デジタル化には早くから取り組んできましたが、特別な施策を行ったわけではありません。最初はプラスチックのポイントカードを導入し、2002年に会員制度をスタートしました。その後、個人情報保護法が施行された2005年頃から、積極的に普及に努めてきました。
デジタルはあくまでも手段に過ぎません。DX戦略が単独で存在するのではなく、事業として目指す方向性があり、その実現のためにデジタルをどう活用するかというのが基本的な考え方です。






