※本動画コンテンツは、2022年11月17日に配信したJBpress/JDIR主催「特別企画 Drive the Innovationフォーラム ビジネスをスケールさせるハイパーオートメーションの可能性」の特別講演2「IHIにおけるDX推進」のアーカイブ配信です。

 企業競争力を高め、持続的に成長するためにはデジタル・テクノロジーを活用したイノベーションを生み出すことが不可欠です。DXを阻んでいるのは、「ものづくり」企業や組織のサイロ構造だと語るのは、IHI常務執行役員 高度情報マネジメント統括本部長の小宮義則氏です。

 創業以来一貫して日本の重工業の一角を担ってきたIHI。現在、同社はかつての主力事業である造船事業から派生した「資源・エネルギー・環境事業領域」「社会基盤・海洋事業領域」「産業システム・汎用機械事業領域」「航空・宇宙・防衛事業領域」の4つの事業領域を展開、相変わらずこの国のものづくりを支えている。しかし、小宮氏によると、同社にはものづくり企業であるが故に「アナログの壁」「モノ売りの壁」「サイロ構造の壁」というDXを阻む3つの障壁が内在していると指摘します。

 コロナ禍以降、同社の事業環境は激変しました。まず、働き方や組織の意思決定の仕組みを変える必要性が生じました。さらに全世界的なカーボンニュートラルの動きにより、航空機エンジンや原動機などの燃料系技術の多い同社はビジネスモデルの転換も迫られています。

 この変化に対応するため、同社では2019年から実施してきた中期経営計画を途中改訂し、4つの事業領域を横断し新しい価値を創出する「プロジェクトChange」を打ち出しました。このIHIのプロジェクトを支えるのが「LCB(ライフサイクルビジネス)DX」「事業創造DX」という2つのDXです。

 本講演では、この2つのDXや、全社的な働き方改革、人材育成などの取り組みを通し、IHIが描く「ものづくり企業のこれから」を見ることができます。